着物を作るときに思うこと。
袋の裏と表をひっくり返したように、 誰かの奥に在る何かを 纏うものに写しとりたいと思っています。 本来隠れているものをわたしは少しだけ見たいのです。
美しく、生きているかのように、 花びらは、ただただ、朽ちるのを待ちます。 咲いていた時にはよく見えなかったものが見えてきます。 でもそれも、美しいのです。多賀
『もののあはれ』では、 それぞれのアーティストが抱えてきた美しさに対する考えや葛藤を形にし、ひとつの作品に作り上げます。
『色は褪せ、肉体は朽ちる。そして、痕跡に輝く一縷の線』
ぜひ肌で感じてください。